「ストレス社会」と言われる現在、精神科の現状と役割は大きく変わってきています。
対人関係や環境の変化に対応しきれず、心を病んでしまうことは、だれにでもありうること。今では統合失調症、発達障害、うつ病、依存症、認知症といった病名が特別ではなくなり、前向きに、オープンに治療しようとする傾向が見られます。
精神科の看護師さんは、このような心に不安をもつ患者さんに根気強く関わり、社会生活が少しでも快適に送れるよう、サポートします。その過程には、投薬や医学的な治療以上に、患者さんを温かく見守り、時には厳しく対応する看護の精神が欠かせません。
また、精神疾患の患者さんの家族をケアするのも看護師さんの大切な役目です。患者さんと家族と看護師が信頼関係でつながり、病を克服しようとするとき、看護師さんもまた、人としての生き方を学び、成長できるという大きなやりがいがあります。