看護部長インタビュー

みんなで考え、みんなで共有し、共に成長していきましょう。

独立行政法人 国立病院機構 高松医療センター   看護部長   山下久美子さん

前任地では看護学校の教員をされていたということですが。

はい。同じ国立病院機構に所属する岡山医療センターの看護学校で7年間教育主事をしました。看護師としてのスタートは、卒業した看護学校の母院である善通寺病院です(現在の名称は、四国こどもとおとなの医療センター)。10年ほど急性期の臨床を経験し、総合病院の精神科にも約2年間勤務しました。その間に結婚し、子どもも3人生まれました。就職して10年過ぎた頃、「看護師としてやっていくにはまだまだ未熟だな。」という思いが湧き、教員養成の勉強をすることにしたんです。当時末の子は3歳。土地柄、孫が生まれたらおじいちゃん、おばあちゃんが面倒を見るという文化があったので、お世話になり、とてもありがたいことでした。






どのような点にご自身の未熟さを感じたのですか?

働き始めて10年経った頃、精神科病棟に勤務することになりました。それまでもメンタル面を大切に看護してきたつもりだったのですが、私が培ってきた技術では全然だめだと思う出来事があり、それを教えてくださったのが患者さんでした。「患者さんの要望にすべて応えるのがいいことなのか。」「仕事がうまくいかない時、私の中にある焦りって何なんだろう。」と行き詰まって。看護のアプローチ法の基本は同じでしょうが、その先は一人ずつ違って奥が深い。ケアにどういう特徴があり、何が大切なのかをもっと知りたいと思い、東京の教員養成の学校で1年間、学ぶことにしました。

東京での1年間の教員養成研修で変化はありましたか?

「看護とは」「人とは」「看護師の役割は」といった理論的なこと、海外の動きや日本の看護界の課題など大きなテーマから、教育方法や看護職の育成などまでを学んでいく中でとても視野が広がり、いろいろな見方ができるようになりました。看護師として、教員として、社会人として、親としてといった意味で、ずいぶん成長できたと感じ、それと同時にさらに学び、経験を積みたいという気持ちが湧いてきました。

まさに突き動かされるような気持ちで「学びたい。」と思われたのですね。




戻ってからも仕事をしながら研修会へ行ったり、大学で「教育心理」を学んだり、大学院では看護管理について学びなおしました。人事異動で行く先々で課題が出てきて、それを解決したいという気持ちが「学ばなきゃ。」という思いにつながります。調べると今まで知らなかったことがいっぱいあったことに気づき、ワクワクする。楽しくて仕方がないんです。学んだことをスタッフのみんなにも知らせたいし。学ぶと頭がクリアになり、さまざまな経歴をもつ人との出会いもあり、自分にとってよかったと思います。






この春からは、看護部長として看護師さん全体を見渡す仕事ですが、いかがですか。

現場のナース達が楽しく、ワクワク感を持ちながら仕事ができるような環境。「大変だけど楽しい。」と思いながら、チームで質の高い仕事ができるように環境を整えていくのが私の最大の役割です。「あなたが働ける時間で働いてください。」という体制にしたいですね。こちらの都合に合わせてもらうのではなく、その人の希望に合わせた提案をして、柔軟に、家庭の事情に合った働き方ができる職場でありたいと思います。

今重視されているワークライフバランスという考え方ですね。

そうです。私達の仕事は考えることがとても大切で、気持ちのゆとりがないと考えることもできなくなります。また、当院は中途採用者や復帰された方に対して、本当に優しい組織です。20代から40代までが同じぐらいの割合で、バランスが取れています。若い人ばかりだと周りに配慮する余裕が持ちにくいですが、先輩達が包み込むような雰囲気があり、20代の人達も穏やかな気持ちで落ち着いて成長しているように見受けられます。そういった組織の気質が大切に受け継がれているのを感じます。

子育てと両立されている看護師さんからのメッセージ

森島 寿奈美さん(呼吸器科・結核・神経筋難病)

産休・育休を経て1年ぶりに職場復帰しました。小さい子どもがいても病院の敷地内に保育所があるので安心です。熱が出てもすぐに知らせてもらえ、様子を見に行くこともできます。同じ経験をしている看護師に状況を理解してもらえるし、私も若い人に「無理しないでね。」と声をかけています。希望が聞いてもらえる働きやすい職場だと思います。








能力開発や研修制度はどのようになっていますか?

基本的には国立病院機構で共通して行う育成プログラムを実施し、当院の場合は、神経難病や人工呼吸器に関する教育を早い段階で組み入れます。それに加えて「生涯教育ファイル」というものを用意しています。就職6年目以上の方に向けた能力開発プログラムを備えている病院は少なく、その方達も含めたオリジナルのプログラムです。自分でチェックしながら新たな課題が見つけられるよう、専門研修などを組み込んでいます。







高松医療センターに関心を持っている方にメッセージを。

みんな仲が良くて声を掛け合う気風があります。不安に思う前に見学に来てください。看護職員は約130名。互いに気心が知れて、アットホームな環境です。小さい子どもさんを預けて働きたい方も、キャリアを聞いて、できるだけ意向に沿えるように対応しています。行き詰まっても、みんなで考えれば違う方法がみつかります。みんなで考えて、みんなで共有することが大切。そのおかげか、働きやすい、復帰しやすいと言っていただいています。

<看護師のやりがいって?>
一人だけの“やりがい”もありますが、本当の意味でのやりがいを感じるのは「たくさんの患者さんに“私達”が提供できるケアの質が高まった。」ということをみんなで共有できた時。みんなで考えればいろいろな知恵が浮かぶし、そうして決めたことは一人で考えるより数倍素晴らしい。チームで話し合い、実践し、患者さんに提供できたケアをみんなで共有し、自分達の成長を実感していただきたいと思っています。

取材病院について

一般病棟と神経難病病棟を有する国立病院機構の一員

旧国立病院療養所が平成16年に独立行政法人化され、日本最大の病院グループ、国立病院機構となった。国内6ブロックに143病院、中国四国地方には22の病院があり、広域ネットワークを活かして研修や異動が行われている。高松医療センターは、一般病棟と神経難病病棟を備えており、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と結核の治療に高い専門性を発揮している。神経難病に関心をもって就職する看護師も多いが、採用の際は本人の希望を最優先している。

病院開放などの催しや手作りキャラクターでアピール

病院が高松市郊外の高台にあるため、病院や医療、看護のことをもっと身近に感じてもらおうと積極的な活動を行っている。小学生向けには「夏休みキッズホスピタル」、中学生・高校生向けには「ふれあい看護体験」、高齢者向けには寺院での「健康講話」などを開催。医療活動について知ってもらうと同時に、地域住民の病気予防に貢献している。職員のアイデアによるキャラクター・新田乙八くんがイベントで活躍中。


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